美香！元気か。ご両親はお元気ですか。お父さんは今も宍道湖でシジミ漁師をしちょられえかいね。お母さんの道産子ラーメンもまかったけんなあ。
「聞き流すだけで英語ができる！」ようになるのであれば、今頃日本中に広まっていますよ。英語を耳にするのはとてもいいことだと思いますが、日本語のように「聞き流していても大切なニュースや自分の関心のあることなどは脳に届く」というレベルに行くには、相当な修行が必要です。
私は今でもNHKラジオの語学番組やニュースを録音して何度も聞き、英文をシャドーイングしていますが、この文は覚えた方がいいなというものは、スマホに記録して、復唱して暗記し、たまに見返すようにしています。Radio Japanの英語ニュースを録音したものを聞いていた時、コロナ禍の中で飲食店の店主が「まだまだこれからだという時に店を閉めないといけないのはきついですね」と言っていたのを、It’s hard for us to have to close businesses early just when it’s getting busy.と同時通訳していたのですが、私は「うまい！よし、この文を日本語、英語ともに暗記しよう」と思い、何度も録音を聞き返して暗記し、スマホのメモ機能でキーボード設定をEnglish (Japan)にしてマイクのマークを押して暗唱し、店主の日本語のセリフとその英訳をともにスマホに記録しました。
また、杉田敏さんの実践ビジネス英語で、Heather HowardさんがI can’t stand seeing all those dirty dishes sitting in the sink.と言われたのを耳にしたときも、すかさずメモに記録しました。このsitは使えてないなあと思ったからです。
そして、メモしたものを時々見直して体に取り込んでいくということをすれば、その積み重ねで英語力が向上していくのだと思って、時折メモを見て暗記するようにしています。
英文構造を理解し、センスグループごとに語順表を指さして暗唱するという活動（語順表指さし暗唱）もお勧めです。正進社の『おたちょこ』という教材がall about junior high school Englishであり、72本の映像教材もつけていますが、美香は中学時代に英語の語順もフォニックスもばっちり学習しているので、大人用の教材からスタートしてもいいと思います。
手前味噌で申し訳ありませんが、Udemyのホームページで「田尻悟郎」と打ち込むと、「ビジネスレベルの英語力養成コース①～基本的な英語の語順を学び直そう～」、
「ビジネスレベルの英語力養成コース②～多重構造の英文を使いこなそう～」、
「ビジネスレベルの英語力養成コース③～名詞の修飾語句をマスターしよう～」、
「ビジネスレベルの英語力養成コース④～リスニング＆スピーキング力をつけよう～」、
という4本の教材が出てきます。TOEIC730点以上を目指す人の教材で、これをやってからTOEICの問題集をやったり、ネイティブと会話したりすると、より分かりやすく、よりできるようになりますよ、という教材です。よく超特価のセールスをしていますので、参照してみてください。英語の先生方も、ご自身の英語運用力を鍛えるのに使ってくださっています。結構、骨太のトレーニングが入っており、自学自習できる教材です。
外国人の先生との会話は、録画しておき、聞き取れなかったところや言いたいことが言えなかった部分を確認し、フィードバックをもらわなければ上達しません。英語ネイティブと話して終わり、ということであれば、「今持てる力を100％発揮する」だけであり、「今ない力を身に付ける」ということができないからです。
そのためには近くにバイリンガルの人が必要です。録画したものを見て反省会をする時は、「聞き取れなかった部分」は何が原因だったのか（語句が分からなかったのか、スピードについていけなかったのか、音の連結・同化・脱落・崩れが分からなかったのか）、「言いたかったけど言えなかった部分」はどう言えばよかったのかを教えてもらう必要があるからです。
音の連結・同化・脱落・崩れについては、このウェブサイトのホームページから「英語指導の部屋」に入り、「発音指導」の「英語ネイティブの人の発音の特徴（PDF）」を参照してください。
いずれにしても、聞き流すだけ、ネイティブと会話をするだけでは、英語力はあまり伸びません。スポーツで、試合をするだけでは伸びないのと同じです。試合後に反省会をし、足りなかった部分を明らかにし、それを補うには翌日からどのような練習をしたらよいかを確認し、質の高い練習を大量にしたチームだけが伸びます。美香も卓球部で経験したでしょ！語学はスポーツと同じなのです。
では、今後の英語学習を応援しています。また連絡してくださいね。
