(教育出版:「田尻悟郎の楽しいフォニックス―田尻式フォニックスで発音をきたえよう!」より)
上の問題は、1. banana 2. melon 3. apple 4. fish 5. orange 6. carrot
7. cucumber 8. wood/would 9. radish 10. hotdog 11. broccoli 12. rhythm
13. thinner 14. world 15. vanilla 16. eggplant 17. hamburger 18. dodge ball
19. calendar 20. grapefruit 21. cauliflower 22. supermarket 23. drive through が正解です。
生徒は例えば14番の world など、とても上手に発音しますが、「worldって何だ?」と言います。つまり、発音がばっちりだからこそ、それが何を指すかわからないのです。「世界という意味だよ。」と言うと、「あー、ワールドか!」と叫びます。これは、あちこちの学校で飛び込み授業をやってみて、共通した現象です。生徒は、よい発音をしていると単語の綴りを正しく書きやすいことを体験的に知れば、よい発音にこだわるようになります。こちらが押しつけるよりも、自覚してくれた方がよいですよね。
上の3番の問題は、(ア) pertain (イ) parent (ウ) ombudsman
(エ) anesthesia (オ) exasperate がそれぞれ正解です。中学生でも、フォニックスをやっていると、これらの単語の綴りを発音から当てる生徒がかなり出てきます。なぜ発音が大切かを体験させること。これが発音指導で一番大切な部分だと思います。
あとは、個人インタビューテストでタイムトライアルをしている最中に、「あー、thinkがsinkになった。やり直し。」などと言うと、時間以内に終わることが最大の関心事になっているため、すぐに発音を直そうとします。発音指導は、全体の前ではなく個人指導で。そして、制限時間内に何かをしなければならないという状況下で行うと効果的です。