私の場合、3学年×3学期分のテストのフォーマットを常に考えていましたので、それに沿って各学期の期末テストをその直前の長期休業中に作っていました。そうすることによって、今から迎える学期の到達目標を自分自身で確認することができるからです。授業をやった結果作ったテストではなく、最初からテストがあり、そのテストで平均点70点を超えることを目標として、生徒とともに1学期間努力するというやりかたです。そうなると、教科書をどこまで教えたかではなく、何がどれぐらい定着したかを常に意識するようになります。その結果、80点を超える生徒がたくさん出て、平均点が70点を超えることは望ましいことです。
次に考えなければならないことは、そのテストの難易度です。
1.暗記力を問う問題v.s.応用力を問う問題
2.直前に教えたことv.s.ある程度前に教えたこと
3.(長期にわたって)繰り返し練習したことv.s.短期間しか練習しなかったこと
で、平均点は変わります。簡単な問題で平均点が高いのか、難しい問題で高いのかということは検証する必要があります。
テストの難易度を検証する方法として、「回転寿司法」があります。この皿は100円、これは200円というふうに、回転寿司では皿の値段は魚の価値によって決められ、固定されています。これをテストに当てはめると、この問題は1点の価値、これは2点、これは3点というふうに、難度によって配点が決まるはずです。50分でできるテストを作れば、ねらいや範囲によって満点の合計点は変動し、100点満点になることはきわめて希です。そして、学年に素点を報告するときは、100点換算して出すのです。
テストは生徒を伸ばし、教師が教え方を反省し、改善するためにあると思っています。 |