私の生徒はカルタが大好きで、カルタを楽しむうちにどんどん文字と音の関係を知り、単語の綴りを身につけていきました。cat, can, cap, などはt, n, pの音を認識してこそ取れますし、そこにcupなどを混ぜると、caとcuの違いに敏感になります。カルタの語はリストも渡していなければ書く練習をしたこともないのに、抜き打ちテストをすると半数以上の生徒が正確に綴りと意味を書きます。
文字指導には段階的にStep by stepで行くことが肝要です。以下は私の文字指導の手順です。
1. アルファベットの形を認識する(大文字→小文字)
2. アルファベットの名字と仕事 〔例〕私はb(ビー)さん、仕事は[ブ]
3. 音の足し算
(1) 子音+母音
番読み(短母音) 〔例〕b[b]+a[
]=ba[b
]
(2) 子音+母音
番読み(長母音) 〔例〕b[b]+a[ei]=ba[bei]
(3)
番読み〜
番読み 〔例〕a[
]as in watch
a[a:]as in father
a[
]as in about
4. 様々なルール 〔例〕cは直後にa, u, oがくるときは[k]、i,e,yがくるときは[s]
5. 特殊編 〔例〕th[θ]as in thank
これはフォニックスの指導であり、極めて演繹的な教え方です。教科書をたくさん音読するうちに自然にルールを身につけていくという機能的な方法と併用することをお勧めします。