中学1年生での大きな目標のうち、活動編では、自己紹介と他人紹介、そして典型的な1日について語れるようにすることです。中学1年生でdaily routineの表現をマスターしておけば、中学2年生の1学期に過去形を学習した時点で日記が書けるようになるからです。そのあとで感想を表す表現を知り、不定詞や接続詞を学習すると文が豊かになっていきます。さらに比較表現を習うと、討論もできるようになります。中学3年生では深い内容の題材を元に、自分を振り返り、世界の動向を知り、他者との関わりを深く考えることで、さらに豊かな思考と文章が生まれます。それは、授業の中にInput for Outputという流れがあってこそ望めるものであり、教師が一方的に情報を与える授業では、生徒の表情には英語学習に対する喜びがあまり見られないと思います。
日本は資源を輸入して加工し、製品として輸出しています。英語の授業も同じだと思います。Input活動とOutput活動をバランスよくミックスすれば、多くの生徒は英語学習に対する興味を持ち続けるはずです。
私が2005年に飛び込みで受け持った中学3年生は、卒業時のアンケートで「英語が好きになった」、「授業が楽しかった」と書いた生徒がたくさんいましたが、その理由の1位は、「自分の考えていることを英語で表せるようになったから」でした。 |