田尻先生
Q.1
語い・文法を定着させながら、一方で読む・聞くのスキルの育成をするにはどうしたらいいのでしょうか?  
語い、文法の定着はアウトプット活動がなければ大きな苦痛が伴うもので、英語に対する興味が薄れていく生徒は、アウトプット活動なしで語いや文法を覚えようとする、あるいは覚えさせられていることが多いと思います。
私の生徒は語いが他の生徒の1.5倍ぐらいある、と高校の先生がおっしゃったことがあります。私は単語テストはほとんどしません。単語は使ってこそ覚えるものですし、文法も生徒が活動する中で間違ったりわからなくなったりしたときに教えます。レディネスがある状態で導入してこそ、頭に残りやすいからです。
語い・文法の定着は、「読む」「聞く」というインプットの活動では量をこなしていかなければ望めません。むしろアウトプット活動で演繹的に語い・文法を導入し、使ううちに慣れていき、もっと聞きたい、もっと読みたいという気持ちで「読む」「聞く」活動に積極的に取り組むうちに、さらに深く定着していくと考えてはいかがでしょうか。
 
←前の質問へ 質問一覧へ 次の質問へ
ページの先頭へ
Copyright (C)2006 Benesse Corporation All rights reserved. Supported by Benesse Corporation.