田尻先生
Q.63 自分自身がわくわくできる授業が作れない
子供たちがわくわくするような授業を作りたいと思っていますが、なかなか作れません。アイディアがわいてこなのです。どのようにしたら、アイディアがあふれ、生徒たちの心に火が付くような授業ができるでしょうか。  

教育とはとても奥が深いもので、大学で学んだことは一人前の教師として思い通りの授業や生徒指導ができるために必要な知識・技能のうち1割にも満たないと思います。ですから、先生が悩まれているようなことは当然皆が経験することです。

満足がいく授業ができるようになるためには、以下のようなことが必要です。
1.3年間で何を教えないといけないかを知る。
2.各学年の到達目標を決める。
3.各文法事項の練習として、どのような活動やどのようなドリルが行われているかを知る。
4.各文法事項で初級、中級、上級3種類の習熟度別問題や習熟度別活動を用意する。
5.効果的なリーディングの指導法を知る。
6.効果的なライティングの指導法を知る。
7.効果的なリスニングの指導法を知る。
8.効果的なスピーキングの指導法を知る。

このうち、1は教科書分析をすることで理解できます。本当はこれは大学でやっておかなければならないことですが、意外に行われていません。1ができれば、2を行うことができます。到達目標を決めたら、テストの大問が見えてきます。それらの目標に到達したかどうかを確かめるのがテストだからです。

3は研修会に参加したり書籍を読んだりすることで手に入れることができます。アイディアは簡単には出てきませんが、優れた実践を知ることでinspireされれば、アイディアが湧いてくる可能性が出てきます。無からは何も生まれません。

4はたくさんの活動を知った上でのレベル分けが必要で、1つの教室で習熟度別授業ができます。クラスを2つや3つに分けて異なる教室で授業を行うと、上位層が下位層をヘルプしてくれることが不可能となり、教師がslow learnersを全て見ないといけなくなります。

5〜8に関しては、私は「こうすれば英語はできるようになる」という道筋は見えました。これは、大学に行ってから教養英語を担当するようになったことが大きかったです。19才の学生の英語力を知り、それを伸ばす授業を構築したので、中1から大人までの英語学習がつながりました。2021年11月には、Udemyに中高の英語ができればビジネス英語もできるということを実感してもらう教材をアップロードしました。

先生方もこれを使われると、中高でどのような力をつけなければならないか、どうやれば4技能の力が伸びるかが分かり、ご自分の英語力アップにもつながります。ぜひご活用ください。(よくバーゲンをしています!)

アイディアに関してですが、私は小学校1年生の時にふざけたらウケたことがあり、それからどうすればウケるかを60年近く考え続けています。ですから、授業もどうすれば生徒がのってくるかを40年以上考え続けています。ですから、見るもの聞くもの全てが授業につながるようになりました。

ある時、子どもを連れておもちゃ屋さんに行った時、クイズ番組のおもちゃがありました。ボタンを最初に叩いた人が解答権を得るというもので、授業で使えると思って購入しました。その中の冊子を読むと、「あ」で始まる食べ物名を5つ言えとか、玉子を割らずに食べる人はいるかとか、後置修飾の宝庫だったのです。

アイディアは簡単には出ませんが、アイディアをもらうことはできます。土日はぜひ指導法・授業研究学会に足を運んでみてください。

 
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