教科書は、理解→習熟→応用・発展という流れで進めていきます。応用は教科書本文を応用して新しい会話文やストーリーを作ったり、行間を埋めたり、続きを書いたりすることなどが含まれます。発展には、トピックを掘り下げたり、調べ学習をして発表、討論したりすることが含まれます。
教科書の単元をじっくり読んだ後、どのような発展的な活動ができるかを考えていきますが、単元ごとに発展的な活動を入れる必要はありません。発展的な活動では、その単元の重要表現やキーセンテンスなどを使ったり、過去に学習した重要表現などを使うよう工夫します。生徒の頭と心が動く発展的な活動を用意することが望ましく、この単元を学習した結果、生徒はどのようなことができるようになるのかを常に考えるようにしましょう。
たとえば、教科書を使って環境問題について勉強した後、「Environment―OZONE LAYER ULTRAVIOLET RAYS」というテーマでレポートを書いてきた生徒もいます。これなど、立派な発展学習の典型です。
発展的な学習では、必ずアウトプット活動が増えますので、語順指導が不可欠です。また、教師が生徒の作品をチェックする際、辞書を引いたり、ALTに聞いたりすることが増えますので、教師の英語力を高めます。この部分を面倒くさがったり、時間がないからと逃げないでくださいね。私は、NHKラジオ英会話番組と、生徒の英作文のチェックと、ALTとの徹底的な打合せや雑談で英語力を高めてきました。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください!
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