田尻先生
Spot the Differences

 2枚の絵を比べて、どこが違うかを英語で説明する活動です。雑誌などにたくさんありますし、専用の本も出版されていますので、お使いになられてはいかがでしょうか。

2種類ある絵のうちの一方をPicture A、もう一方をPicture Bとし、"In picture A, 〜" もしくは "In picture B, 〜" で説明を始めます。NG wordは "different" です。

 この活動では、辞書を使ってはいけません。すると、生徒は今までに習った表現を総動員して違いを表そうとします。それがこの活動のねらいです。知識は詰め込むだけのものではなく、使ってこそ価値があります。日本のように資源がない国は、原材料を輸入して、他国が思いつかない発想で商品や製品を開発し、他国が真似できないほどの正確さをもって製作しなければ生きていけません。暗記だけでなく、「モノ作り」をさせてこそ生徒は目が覚めますし、想像力や創造性を身につけていきます。

 活動の後で、こう言いたかったけど思いつかなかったという文や語句を皆で確認していきます。そこが教師の腕の見せ所です。既習の表現を使って生徒が唸るような説明をすると、尊敬されますよ!

また、皆で辞書を引いて確認すると、生徒は自然にメモを取ります。知的ハングリー状態になっているからです。レディネスを作ってからの説明は、生徒には聞く必然性が出てきますが、授業では往々にしてレディネスを作らずにいきなり説明から入る場面をよく見かけます。

 Spot the differences では、進行形、there be構文、比較級、現在完了、後置修飾がよく出てきます。その時々のねらいによって、絵を選んでいかなければなりません。簡単に用意ができ、単純でありながら知的で楽しいので、生徒にはとても人気がある活動です。

 
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