Definitions は英語で事物を定義する中学3年向きの活動ですが(Talk and Talk Book 3 参照)、中3でいきなりやってもなかなかできません。よって、この活動は3年計画で行います。
まず、中1では語句を使って食べ物や文房具、教室の中のもの、家にあるものなどを英語で説明し、それらにまつわる語を学習していきます。中2では接続詞 whenを使って文で説明しますが、そのとき生徒は中1で学習した語句を思い出し、それらを文の中で使っていきます。そして中3では接続詞 whenに加えて、関係代名詞や受動態を使って説明するという流れです。
例えば、定規は、中2では "You use it when you draw a straight line. It's a rectangle. It's plastic." などと説明します。中3では、最初の文が "It's something that you use when you draw a straight line." というふうに、関係代名詞thatを加えていきます。中3では受動態を学習しますので、"It's something that is used to draw a straight line." とすることもできます。こうすると、目的格の関係代名詞 thatと、主格の thatを練習することになります。
また、中2では "It's plastic." だったのが、中3では "It's made of plastic." とします。物の定義をするとき、It's made of“材料”や、It's made from“原料”は欠かせない表現です。
このように、学年を超えて同じ教材を使うことによって、アップグレードした表現を身につけつつあることを生徒に感じさせることは、大きな学習の動機付けになります。
また、中学校の教科書には色や形がまとめてあるページが少ないのですが、色と形はものを定義する際にとてもよく使います。よって、色や形をリストアップしたプリントを(できればカラーで)生徒に渡すとよいでしょう。色は小学校英語活動でも学習しますが、形はほとんど学習しません。皆さんは、正方形、長方形、三角形、円、楕円、ひし形、立方体、球体、円柱、円錐、四角錐などを英語でどういうかご存じですか?
Definitions (3)も(2)と同様、"Is it something that you can eat?"などと、背中に貼ってもらったアイテムカードが何であるかを英語で友だちに尋ねるという活動を行います。
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