田尻先生
ディベート

 2年生最後の活動は、Which do you like better, A or B? です。AとBの部分には、a school lunch or a boxed lunch や、school uniforms or casual clothes、あるいは living in an urban place or living in a rural place などを入れます。

 やり方はミニディベートに準じます。もちろん、きちんとした形のディベートに持って行くのが理想ですが、形式を覚えさせたり、ジャッジを育てたりなど、かなり周到な用意が必要になってきますので、ALTと1対1でディベートさせるのも一案です。時間はかかりますが、生徒は集団に紛れることができず、あくまでも1対1で切り抜けなければなりません。

 この活動は、2年の1月に開始し、期末テストが終わってからALTとの1対1のディベートを開始します。合格者には高得点を与えますので、特に fast learners は必死です。そして、合格するとまだ合格していない友だちの練習相手になります。相手が言うことに論的に反駁するため、かなり頭を使います。

 また、ALTがどのような反駁をしてくるかを友だちと一緒に予想し、その友だちがALTとディベートをする際には、すぐそばで手に汗握って応援するようになります。この活動では、fast learners が知的に満たされ、真面目に頑張ることが大きな喜びをもたらすことを再確認させることもねらっています。そして、その喜びを友だちにも伝えたいと思わせることで、クラスの和を作っていきます。

 「これは難しい、うちの生徒には無理だ」と思った時点で、生徒が伸びる芽が摘まれます。生徒にこんな活動ができるようになってほしいと夢を持ち、それができるようになるために逆算して授業作りを考えたときに、教授力が伸びていくのです。

 
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