田尻先生
将来の夢

 小学校英語活動で使用される6年生用『英語ノート』の最終課であるLesson 9のテーマは、将来の夢です。それぞれの児童が将来なりたい職業を英語で語りますが、I want to be 〜. という程度です。中学校では、それに理由をつけていきます。

 ただし、中学校ではこの活動をするときは注意が必要です。私は、「将来なりたい職業を決めて、辞書でそれを英語でどう言うかを調べてきなさい」という宿題を出して失敗したことがあります。生徒が本当のことを語りたくなかったり、将来の夢がなかったり、職業を決めかねていたりということがあったからです。また、「市役所の土木課に勤めたい、と言いたかったんですが、辞書に載っていませんでした」などという声もありました。

 そこで、あらかじめいくつか職業名を英語で書いておき、その中から選んだ職業を「自分が将来なりたいもの」と仮定し、その理由を英語で語るという活動に変えました。

A: What do you want to be when you grow up?
B: I want to be a pilot.
A: Why do you want to be a pilot?
B: Because I like flying in the sky.
(Talk and Talk Book 2参照)

 この対話文は A, B, A, B という2ターンですが、3ターンにさせたり、最後はオチをつけて終わらせたりしながら、生徒の集中力を持続させる工夫をしました。

 
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