2年はライティングを徹底的に行う学年です。1年で英語の語順を知り、2年で英語の語順を意識しながら英文をたくさん書いていくと、センスグループの意識が高まります。
例えば、『だれ何が/は→どうする→だれ何を/に→どのように→どこ→いつ→なぜ』というSVOの構文を使って英文を書くとき、生徒には次のように考えながら英文を書くよう指導します。
『だれ何が/は』→ I
『どうする』→ study
『だれ何を/に』→ English
『どのように』→ hard
『どこ』→ in my room
『いつ』→ every night
『なぜ』→ because it’s difficult
このように、英語の語順表を見ながら、センスグループを当てはめていく方法で英文が書けることを知れば、生徒は英文を読むときも自然に文頭からセンスグループごとに意味を取る癖がつき、直読直解につながっていきます。
また、2年生の最初の文法項目が過去形ですから、1年時にMy Typical Day(典型的な一日)をしっかりやっておけば、その動詞部分を過去形にするだけで日記が書けるようになります。
日記が書けるようになったら、感想を表す表現集を与え、事実+感想という流れを作ります。さらに不定詞や接続詞を学習した時点で、2文を1文にする練習をしていきます。
〔2文を1文にする練習例〕
■I went to Tokyo. I saw my uncle.
→ I went to Tokyo to see my uncle.
■He was in a hospital. He broke his leg.
→ He was in a hospital because he broke his leg.
■I gave him a book. He looked happy.
→ When I gave him a book, he looked happy.
(Talk and Talk Book 2, Part 4参照)
このように、授業は長期的展望を持って作っていきます。修学旅行新聞などを英語で書くことは、語順指導という演繹的な指導と、上記のような流れでたくさん英文を書くうちにやり方を覚えていくという帰納的な指導の両輪があってこそ、可能になっていくのです。
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