田尻先生
典型的な一日

 各教科書にある活動ですが、典型的な一日を語るには副詞句や前置詞句が欠かせませんので、1年の3学期に実施するのが適切だと思います。

 まず、モデルを参考に自分の典型的な一日を紹介する文を書かせます(Talk and Talk Book 1, Part 30参照)。次に、教師の添削を受けてから清書・暗記させます。それからALTのところに行き、ALTの質問に英語で答えることで、自分の典型的な一日を語ります。2006年3学期に実施したテストでは、ALTが次の11の質問をしました。

   1. What time do you usually get up?
   2. What do you usually eat for breakfast?
   3. What time do you leave home for school?
   4. How do you come to school?
   5. How long does it take you to get to school?
   6. Are you sometimes late for school?
   7. What do you usually do after school?
   8. When do you study at home?
   9. Where do you do your homework?
   10. What time do you take a bath?
   11. What time do you go to bed?

 生徒はこれらの質問に答えるのですが、制限時間は1分です。しかもALTは順番通りに質問するのではなく、at randomに尋ねるので、生徒は集中して聞き取り、素早く適切に答えなければなりませんので、とてもスリリングなテストになります。

 合格した生徒は、まだ合格していない生徒を手伝うのですが、その際に彼らはストップウォッチを片手に、上記11の質問を英語でするわけであり、質問と答えを含めて1分間の制限時間内に終わるためには、かなり素早く質問をしないといけません。友だちを手伝ううちに疑問文を覚え、さらにその11の文が次第にfluentになっていくのを感じ、友だちを手伝ってあげるうちに自分も伸びたと感じるようになります。

 ストップウォッチは生徒のライバルになります。中学校入学時の物品購入では、全員に1,000円程度のストップウォッチを買わせておくと、3年間英語トレーニング用として使えますよ!

 
 
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